僕はそう感じていた。
特にこれといった根拠があるわけではない。
でもなんとなく感じる違和感。
道場に着いて気のせいでない事がわかった。
そこにいたのはみんなに木山と呼ばれている少年だった。
「木山…さん?」
僕の記憶上、木山さんは女子だったはず。
少し男勝りなところもあるけど
あれは女子だった。
勘違い?
それとも夢?
混乱する僕に
佐々木くんが話しかけて来た。
「おーす。どうかした?ボーっとして」
あれ?佐々木くんてこんなに普通だったっけ?
もっと近寄りがたい人だったような…
まぁ一番違和感ある木山さんに話してみよう。
「あの…」
「何?」
怖っ!
凄い顔で睨んできた。
「なな…何でもありません。」
思わず退いてしまった…
情けないなァ…
「冨田をいじめるなぁ!」
へ?
金田さんが僕と木山さんの間に割って入った。
アレ?
彼女そんな人だったっけ?
「お前はホントガキだな!」
金田さんが木山さんに言った。
「う…」
木山さんが退いた。
金田さん強いな。
「やったぁ。ウチ勝ったよ!」
僕にピースしてきた。
「すごいね金田さん。」
素直に感想を述べる
金田さんは不満気な顔をした。
「なんかいつもと違う。」
えぇ!?
僕は普通にしてるよ?
てか、そもそもそんなに絡みがなかったよね?
部活の間考えた。
しかしどう考えてもこの変わりようはおかしい。
やっぱりちゃんと訊かなくちゃいけないみたいだ。
「木山さん。」
「何?」
またジト目…怖いよぅ…
「こんなこと訊くのは失礼かもしれないけど…」
「あ?何が言いたいの?」
木山さんが更に睨む
耐えろ!僕!
「木山さんて…その…女の子じゃあなかったっけ…?」
木山さんが一瞬驚いた表情を見せた。
そしてすぐに元の表情に戻って言った。
「あんた…それ本気で言ってる?」
続く。