前回までのあらすじ
俺「なんでこんなことに…」
目の前には人が倒れている。
腹部に刺し傷があって
そこからとめどなく血が流れ出ている。
そして、自分の足元には血に染まった包丁。
ちがう…
俺じゃない!!
でも…
ここにいれば間違いなく疑われる。
いけない…逃げなきゃ…!
俺はその場から逃げ出したのだった…
何嘘ついてんだよ!!
なんだよコレ?
剣道部殺人事件てシャレになんねーよ!
しかも俺、絶対犯人と勘違いされるじゃんか!!!
いつもどおりツッコむ。
もはやあらすじのボケはデフォルトなんだろうな。
で…
「ここはどこだ?」
全く知らない場所に一人立っていた。
目の前には不思議な建物がある。
てか見渡した限りこの建物以外何も無い。
とりあえずその建物に入ってみることにした。
「すいませーん。誰かいますかー?」
どうやら店のようだ。
いろいろ雑多なものが並んでいる。
すると奥から
「…いらっしゃい…」
という声とともに
うさんくさい占い師みたいなオッサンが出てきた。
「今日は何をおもとめで…?」
オッサンは俺の顔をまじまじと見る。
なんだよ気色悪い。
「あぁそれが欲しいのか…」
なにかわかったらしいオッサンは
店の奥からなにやら怪しげな手袋を持ってきて
「これをはめれば君の願いは叶うだろう…」
と言った。
俺は願いなんて言った覚えない。
しかもこんな小汚い手袋絶対はめたくない。
「それでお代は…」
金取るのかよ!
「…もうもらっているね?」
は?
俺はまだなんにもしてないぞ?
オッサンはそのまま話を続けた。
「ところで君。パプペポンて知ってるか?」
はい?パプ…なんだって?
「パプペポンてのはあれだ。神殿の名前でな…」
パルテノン神殿なら知ってるが…
つーかこいつ銀さんと同じ間違え方してるよ。
「パプペポンじゃなくてパルテノンじゃないんですか?」
「パルテノン?なんじゃそら?パプペポンのばったモンか?」
なんなんだよこのオッサン。
あぁ…俺、何やってんだろ?
「おい。話きいてるのか?」
やかましいなオッサン。
意識が遠くなる…
…
俺は自分の布団の上にいた。
何コレ?
夢オチ?
てかいつの間に自分の家に帰ってたんだ?
部屋を出て鏡を見る。
うん。
俺だ。
見慣れた残念な顔がそこにいた。
今日も部活があるような気がしたので
急いで準備。
まったく何てアホな夢を見ていたんだ。
武道場につくと
ほとんどの人が来ていた。
木山は…いない。
「いつもの寝坊だろ?」
佐々木がボソっと言った。
とそこへ
「おくれた~!!」
と言う声が飛び込んできた。
「お。噂をすれば。」
木山だ。
…あれ?
女バージョンのままだ。
でも俺は元に戻ってる。
夢オチじゃなかったのか?
「ん?俺の顔になんかついてるか?」
木山が不審そうな顔をした。
「いや。しいて言うなら寝癖がひどいぞ」
木山の髪は元からクセっ毛なのに更に寝癖がついてる。
木山は必死に言い訳した。
「だって寝坊してクセ直す時間なかったんだよぅ。」
それは寝坊したお前が悪い。
「二人とも仲が良いねぇ。」
佐々木に茶化された。
やめろよ佐々木。
蹴られるの俺なんだぞ?
案の定蹴られた。
…痛い。
そういえば金田を見かけないな。
「金田どうしたの?」
すると木山が驚いた顔でこちらを見た。
「どう…って、昨日倒れたじゃないか」
え?
「なんだそれ!?俺初めてきいたぞ?」
「おめーあの場にいただろ!?何寝ぼけてんだよ!」
いやいやいや!
マジで寝起きのお前に言われたくねぇ!
そうじゃなくて!
どういうことだ?
俺の知らない所で俺は金田が倒れるのを目撃したって?
だめだ…
ぜんぜんわからねえ。
そのとき思考が止まるのを感じた。
もうだめ…ネタがない。
ちゃんと話かんがえよ。
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